生きていることは辛かった / 第五回新書備忘録
書くことがなくなってきたので小説を書散らしました。
最果の魔女
待ち合わせ場所に指定されたのは、王都の駅の中にある珈琲が美味しいと評判の喫茶店だった。こんな御洒落な店に入るのは初めてだったので、その入り口を前にしてオフェーリアは旅行かばんを抱きしめたまま軽く五分は立ち尽くしてしまった。
しかし、入らなければならないのだ。
十八歳になったオフェーリアはもう孤児院の片隅にすら居ることが許されず、今日会いに来てくれた人が身元を引き受けてくれなければ路頭に迷ってしまう。
ああ、怖い人だったら如何しよう。
「あのー、当店のお客様でしょうか?」
「ひっ!? あっ、ハイ」
店の入口から、白いエプロンをしたウェイトレスに話しかけられる。たしかに不審だ、どうしよう、軍人に捕まってしまう。
「ごめんなさい、待ち合わせで、あの」
掠れた声で口走る。
「ああ、お連れ様は二名様ですか? お先に入ってらっしゃいますよ。ご案内しますので、どうぞ」
二名?
待ち合わせていたのは、一人だったと思ったが……。
しかし、有無を言わさぬと云った雰囲気のウェイトレスに促されて、オフェーリアは長い黒髪を揺らして喫茶店へと足を踏み入れた。
日本人のための戦略的入門
孫崎享著
第一章 戦略とは
└第六節 ←イマココ!
新たな概念はないが、組み合わせは無限にある
- 国が自衛する方法に全く新しい方法は無い
- なので、国際関係や国家安全保障を学ぶ学生は未だにマキァヴェリの君主論やトゥキュディデスの戦史を読むことを求められる
- 国の戦略は不動のものではなく、国際関係の変動に応じて変化が求められる
- 日本で過去成功した戦略は日英同盟、しかしこれも破棄されている →日本の意志だけでは同盟は続かない
- 近隣諸国の動きに加えて、超大国の衰退や台頭も安全保障関係に大きく関わる
- 孫子マジ大事 /== 大事すぎてこれしか言えない ==/
- 日本では歴史を受験のためのイメージがあるが、欧米では歴史から今日への教訓を導こうとする。
- トゥキュディデス「強い人がこうしてって言ったら弱い人はそうしますって言うしか無い(意訳)」
と、六節はこんな感じでしょうか。だんだん意訳ができるようになってきたぞ。
マキアヴェリの君主論に関しては、以前確か星海社の生放送でおすすめされていた気がします。やっぱり孫子とマキアヴェリはどこでも名前を聞くので押さえておいた方がいいんでしょうねえ。
でも現代人に近い方がやはり読みやすいなあ。
あと、今日また新しい本を買ってきてしまったので明日以降別の本で勉強する恐れもありますね。どうするのでしょうねこんなに本を増やして……
楽しみですね。