ノスタルジィのお葬式

遺書を殘す積もりでいろいろ考えてみる

莊嚴の落ちる季節/新書備忘録


[Hatsune Miku] なんちゃって奇想曲 (Nanchatte Strange Love)

どうも私です。まったくくろゑさんは最高だぜ。リメイク版の奇想曲(上記リンクです)も是非聞いてみてください。終わり方がすごくよかった。あとミクがぱんつ隠すようになってた。

最近は忙しいのにも一段落致しまして、まだまだすることがあるとは云えども、生活の餘白を楽しむ餘裕が生まれまして御座います。
さてこの餘白をどう樂しもうかというところ、ふと外を歩いているときに膚寒さを覺え、ああこれは秋だなと感じました。
よくよく見れば足元には銀杏の実。
見上げた木々はまだ青くも、これから染まっていくのだろうという風情です。
芸術の秋、食欲の秋、讀書の秋――と、いうことで、今年度はその三番目に特に注力してみようかと考えてみました。
ここ数ヶ月で見ている動画の影響もあり、政治思想史や経済学に興味が出てまいりましたので、新書を数冊入手して參りました。
世界史や現代史に入る前の基礎教養として、二十余歳にして勉学に励みたいと思います。
中学高校時代に勉強もせず、浮世離れして生きてきたツケが今になって襲って來ておりますが、なんとか滑る目を押し留めて頑張ってみようと思います。

  小説はもう少し冬になるまでお待ち下さい、未必は冬にならないと書けないのです。
書けないのは書いていないから、書いていないのは読んでいないから、読んでいないのは一人の時間がないから……というわけで、本を十数册仕入れ、且つ一人暮らしも目論んでおりますので、もう少々お待ち下さい、私の中の読者さん……(最早自分の中にしか読者を見出すことが出來ない)

 

/== 閑話休題 ==/

さて、これから讀んでいく新書ですが、孫崎享(マゴサキウケル)氏の「日本人のための戦略的思考入門」です。序論と裏表紙と目次と奥付け前の参考文献を見てみたところ、たいへん良書の予感がしたため購入しました。
本日は第一章一節までの勉強録・兼・備忘録を書いていきます。
不勉強にして識らなかったのですが、孫崎氏は鳩山政権時代の外交官を務めていらしたのですね。大使館に駐在していたこともあったとか。
氏についてはごく簡単に調べてみたのですが、発言の信用が問われるという記述がときどき見受けられましたね。ただ、本書をざっと見る限りでは戦略的思考というものについて氏なりの解釈がわかりやすく書かれており、私は読む価値があるなーと感じました。

と、読む前の所感なんてどうでもいいので以上として、讀んだ部分のまとめに入っていきたいと思います。自分の所感は/== ==/これで囲っていきます。

 

 

第一章 戦略とは何か

戦略とは何か

-本書において、「戦略」の定義とは → 「人、組織が死活的に重要だと思うことにおいて、目標を明確に認識する」「その実現の道筋を考える」「相手の動きに応じ、自分に最適な道を選択する手段」であるとしている。
-従来・通常の戦略の定義においては「相手の優位に立つ」手段として、それを目的として考えられるものであった
-が、これはいわゆるゼロサム・ゲームである。ゲームで例えると麻雀である。相手の損が自分の得になる。
-しかし、相手の動きに応じて最適解を出すのはゲームで例えると囲碁である。世界を見るに、優秀な戦略家は囲碁プレイヤーであることが多い。 メモ ナッシュ均衡
-囲碁の名手である王積薪の古典的格言「囲碁十訣」が戦略論の基本を突いている。
└/== 囲碁十訣は暗記しておいて損はないなと感じた ==/
-戦略を考える際に「自分に最適の道を選択する手段」の視点を持つことで選択の幅が広がる。
-軍事行動をとる国は真剣であるが、国家間の小競り合いよりも「戦争をしないこと」が最大の国益である。

と、いったところでしょうか。 第一節で得られた一番大きい知見は囲碁十訣かなあと思いました。 あとは、戦略を考えるときの視点として、麻雀と囲碁で考えるのはわかりやすいなあと。 つづきはまた明日書きます。このあとは戦略ゲームで遊んでプレイレポートでも書こうかな…… それではまた明日。